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つらつらと

米を食いたい (11/18)

現在俺がいるのは工藤邸。
最近同居人?居候?まあ、わけあり大学院生がいるから来んなって新一に言われたけど生憎俺には鍵がある。なんで新一ん家の鍵持ってるかっていうと俺と新一が互いに双方の家に入り浸ってたら渡された。緩すぎんだろ親たち。

「フフーフーン」

なんとなく今日は米が食いたくて、ついでに料理でもしようかなと気が向いたから工藤邸に忍び込んで。
コナンには連絡済みだけどきっと文句いいに電話かけてくるはず。まだかかってきてないから気付いてないんだろうな…。

手元だけを動かしながら機嫌よく動いてたら玄関の方から段々と音が聞こえる

ガチャリ、扉を開ける音とともに問答無用でめっちゃいい笑顔を作って振り返る

「ご飯にする?ライスにする?それとも…


お・こ・め(ハート)?」


「………」

「無言は良くないよ〜っとこのタイミングでかよ…」

ポケットに入れていたスマホの振動に、スマホを開けば案の定コナンからの連絡

「はいはーい!どったのコナンくん」

[てめ、榊!勝手に入んなっていっただろ!!?今そこ人住んでんだっつーの!!]

「うんうん知ってるって。目の前にいるし…思ったより反応なくてつまらないんだけどこの人もしかしてボケタイプ?ツッコミできない感じ?」

[はあ?なに言ってんだオメー…ってまた変なことやってんのかよ]

「…ま、いいから早く工藤邸おいでよコナンくん。美味しいご飯食べさせてあげるよ」

[だから勝手に]

まだ喋っている新一を無視して通話を切る。怪訝そうな表情でこっちを見てくる男性に笑顔を向けたまま話しかける。

「どーも、俺新一の友人の榊って言います。良かったら一緒に飯食いません?…えーと、オキヤさんだっけ?」

「はぁ…沖矢昴です」

「ふーん…なら沖矢さん、結局どうします?」

なんのことだと言わんばかりの沖矢さんにもう一度、笑顔で問い直す

「ご飯にします?ライスにします?それともお・こ・め?」


「……ご飯で」



数十分後、ようやくやって来たコナンが目にしたのは一緒にご飯を食べている榊と沖矢の姿だった。