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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -
▼愛してる!!verマルコ(白ひげ)

とある日の昼下がり。珍しく天候も落ち着いて敵襲もなくいかにも平和な日にユウは甲板の縁に腰を掛けながら隣にいるマルコと話していた。


偶々近くにいたサッチはユウから発せられた言葉に動かしていた手を止めて勢いよく顔をユウとマルコがいた方に向けた。

「好きだ。」
「…よい。」

確かに聞こえた告白はユウの口から発せられていて、それを受けたはずのマルコは動揺もせずに応えた。
え…ちょっと待てユウ、今お前マルコに何言ったの!?好きって…え?マルコが!?年がら年中親父のことしか考えて無いパイナップル頭に乗っけてるマルコが!?
というかユウってそういう欲目あったの!?海以外興味無かったんじゃないの!?
思わず叫びなくなった衝動を押さえ込みサッチはよく会話が聞こえるように耳を澄ませた。


「何よりも愛してる」
「よい」

「なのになんで愛してくれないんだよ!!」

修羅場かよ!!そりゃマルコはノンケだしな、うん。
てかユウも珍しいな。そりゃ好きなやつに告白して流されたらそうなるかも知れねえけどお前海に関すること以外は冷めてるじゃねえか!!そこまでマルコのこと好きなの!?

「俺の方がお前よりも愛してるよい」

三・角・関・係かよ!!マルコいつの間にそんなやつ出来たんだよ。サッチさん気付かなかったよ!?

「てめえは嫌われてんじゃねえか!!」
「うるせーよい!!ユウもそうだろうが!!」

報われねー!!二人とも嫌われてるとか切ねー!!お前ら二人とも女にモテるくせして本命から嫌われてんのかよ!!なんでそんな奴好きになったんだよ!!お前ら見る目無いな。


「〜っ!!だったら!!どっちの方が愛されているか試そうじゃねえか!!」
「はっ!!やってやるよい!!」
「絶対俺の方が愛されているからな!!」
「俺だよい!!」

「「行くぞ!!」」

なんでそういう流れになるの!?ってかどこ行くんだよ!!
って

「なんで海に飛び込んでんだよぉおおおおおおおお!?アホなの!?お前ら能力者だろ!?っくそ!!
泳ぎが得意な奴1人来い!!アホ2人が海飛び込んだ!!俺も行くから引き上げる準備しとけ!!」

周りにいた奴らに指示を出してから海に飛び込む。
なんで試す、で海に飛び込んでんだよ。

…おい、もしかして今までの会話って海に対してのことか。

ユウとマルコを引き上げながら考え着いたのはそんな答えで、なんというか…うん。

「何なのお前ら、紛らわしいんだよ!!」


とりあえず親父に殴られておけ!!!!


能力者だから両者とも海に嫌われてるんだよ!!
(マルコのせいで親父に怒られた)
(俺じゃなくてお前のせいだよい)
(ぐららら、いい加減にしやがれバカ息子共)
親父のそんな声と共にユウとマルコの頭には親父の拳骨によって二段目のたんこぶが出来た

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