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▼答えはただ

これが元ネタ


「俺の所の末っ子に何しようとしてくれてんだァ?駄犬」


弟のルフィにサカズキが向かって行ったのを見てとっさにルフィの前へと立ったエースは、身体を貫かれる覚悟をしていたにも関わらず何も変わりがない自身と、後ろから聞こえた聞き覚えのある、気だるげな、しかし真の通った声に後ろを振り返った。


そんなエースの目に映ったのは船の上でよく見かけた桜と炎が描かれた着物を着ている家族の後ろ姿。
刀を振りかぶりマグマを斬ったユウだった。
そのままサカズキの腹に蹴りを入れ、後方に吹っ飛んだのを確認してからユウはエースへと振り返った。
「てめえもだ、エース。あいつの良さも分からねえ駄犬が言った事に一々馬鹿正直に挑発されてんな、だからてめえはガキなんだよ。」

「はあ!?」
突然起きたことに色々と反応しきれなかったエースは目があった瞬間に言われた言葉を理解出来なかった。
助けられた現状と言われた言葉を理解し、声を出そうとした頃には

「  」

耳元で発せられたユウの声が聞こえ、次の瞬間に

「てめえらァ受け止めろ、…よ!!」

後にいた家族の元へと投げられた。

「な、ユウなにしてんだよい!!」

「あァ?さっさとこいつら連れて行けよマルコ。若いのが近くに居るとやりにくくてしょうがねえ。」

エースに続いてルフィも後ろへと投げ、刀を構えながらユウは叫んだ。

「ここは俺に任せろって言ってんだァ野郎共!!さっさと行けや!!」

その声を聞き周りにいる海賊達は走り出した。
ユウはそれを横目に見ながら前にいる男と対峙する。
「よぉ、駄犬。随分派手に吹っ飛んだじゃねえか。流石に俺の蹴りは効いたかァ?」

「ふん。じゃあかしいわ元一番隊隊長"支配者"ユウ。おどれが気にするほど火拳に価値などなかろうが」

「ククッ…いい歳したおっさんが若けぇの虐めてんじゃねえよ。」

心底可笑しそうに笑ったユウは一度目を閉じ、目を開けてから真剣な表情で口を開いた。

「価値だか何だか知らねえが、あの船に乗ってる時点で俺らの家族だ。
それにてめえらは手ぇ出した。
覚悟あんだろうなァ!!」


簡単なことだ
「てめえの欲しかったもんはもう有っただろう、エース」


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