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▼浮気

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…カラン

静まり返った酒場で奥のテーブルに座っている一人の客とまだ若い娼婦に大勢の客の目線は集まっていた

「ん…ファ……ァン…やめッ…ン…」

「フフッ、もうダメかしら…可愛らしいわね」

そう言いながら頬を染めた若い娼婦に落としていた口付けを止めたのは妖艶な笑みを浮かべる女…

白ひげの一番隊の副隊長、そしてサッチの恋人であるミソラ

態々酒場で見せつけるように若い娼婦く口付けをするミソラがちらりとそもそもこのような状態になった原因であり、現在ミソラの行動により顔面蒼白なサッチへと目線を送った


白ひげのクルーたちが上陸した島のとある酒場でこのような事が起きたのはサッチの自業自得ともいえる行動によるものであった



今回の上陸はクルーの大半が浮かれていた。
というのも前に島に上陸したのは随分前のことで久しぶりの上陸、しかも街には活気があり酒はうまい、女は上等という海の男たちからすれば浮かれるのも当然だった。

惜しくも船番に当たった隊は別として大半のクルーたちが街へとくり出し各々楽しんでいた。

四番隊隊長のサッチも数名の隊員達を引き連れ酒場へと向かった

夜になり酒場で酒を飲んでいるクルーたちにも酔いが回ったころサッチの隣には綺麗な女達が座り、腰に手を伸ばしていた

「隊長〜そんなことしてていいんすかぁ?ミソラに怒られますよ

「ハハハ、大丈夫だ!!サッチ様の勘がミソラは来ないと告げている!!」

ドヤ顔でそんなことをいうサッチに周りのクルーは爆笑し、酒場は賑わっていた

酔ったサッチが隣にいる女の腰に回している手を引き寄せ女の口に自分のそれを合わせて口内を楽しんでいたとき

キィッ

酒場にミソラが入って来た。


瞬間凍りつく店内、聞こえるのは

「サッチぃ、もっと…してぇ?」

甘える女の声
そして


「へぇ、なるほど。」

思わず喉を鳴らしてしまうほど冷気を含んだよく響くソプラノボイス

店に入って来たミソラは周りの空気を気にせず定員に声をかけた

「お酒と…そうね、一番若い女の子を頂戴」


店の奥側の空いてるテーブルに座ったミソラは

「あら、そんなに緊張しなくてもいいわ。少し私とおハナシしましょ?」

妖艶な笑みを浮かべ、若い娼婦を落としに掛かった。


そして見事に落とし、冒頭のような場面になったのであった


「ミソラちゃん…?」

「あら、何かしらフランスパンさん?」

蒼白な顔のまま引き攣った声でミソラの名前を呼んだサッチはさも何事も無いかのように答えたミソラに涙目になりながら叫んだ

「な、なんでミソラが娼婦買ってんの!?つーかキスとか!!俺とも当分してないのに!!」

「あら、先に娼婦誑かしてキスしてたのは誰かしら『もう他の女は見ないから、お前も俺だけを見てくれ』って言ったその唇でね?私は別に男でも女でも相手に出来るしそれを分かっているからこそあなたはこう言ったんでしょう?それなの
にあなたが他の女とキスしているのだもの、私もしてもいいってことよね」

笑顔で言いきったミソラに周りにいたクルーは呆然とし、サッチは汗が止まらなかった。


先に破ったのはそっち、私は悪くないわ



「ちょ、ミソラさん!?俺が悪かったから本当にごめん!!」

「あら、謝ってすむなら海兵は要らないわね」

「ミソラさぁぁぁぁぁん!?」

「許して欲しかったらそのフランスパンが着いてる頭で考えることね、
…もう一人くらい可愛がってあげてもいいかもしれないわ」

「もうやめてぇぇぇえええ!!」


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