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▼猫と大学院生と

気が付いたら、トリップしてて、住んでる場所が米花町になってて、
「あ、これ死ぬわ」
とか思ったけど以外と平気で、あれよあれよと普通に過ごしていたら、大学生になっていた。

独り暮らしを初めて少しして気が付いたんだけど、自分が住んでるアパートがある辺りの住宅地って猫がいっぱい居る。

犬派より猫派な私としてはとても嬉しくて、見かけると思わず猫に話しかけていた。

「にゃんこー!おいで〜」
「にゃ〜」
「え、来ないの?」
「うにゃ〜ん」
「おいでよー」
「…」

「…ふ」
「え」

いつも猫に話しかける前には必ず周りに人が居ないのを確認してからしていたんだけど、今確実に私の後ろから笑い声が聞こえたよね!?

恐る恐る後ろを振り向くと笑いを抑えきれていない沖矢昴さんがいらっしゃいました。

ぎゃあああああああ!!まさかのキャラかよ!!?しかも確実に見られたよ!!!こっち見て笑ってるもん!!恥ずかしくて死ねる!!!!

笑いが漸く止まった沖矢さんとばっちり目があって羞恥心に泣きそうになりながらも何か言わなきゃ生けないと思って焦って口を開いた。

「ね、猫って可愛いですよね!」
「っふ、そう、ですね。」

墓穴掘ったぁぁぁぁぁあ!!
余計に笑われたじゃねえか!!!!
もう、やだ!!逃げよう!!!!

どうしようもなくなって思わずその場からダッシュで逃げた私はそのあと知った。


住んでるアパートの近くに工藤邸があるじゃん!!!
「おや、この前の…」
「(また、会ったよ!もう忘れてくれや!)」
「猫のお嬢さん」
「(あ、…覚えてる。死にたい。)」


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