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ごめん

忍術学園の中で美人を上げろと言われたら各学年から一人ずつくらいは名が上がる。その中でも多くの忍たまが頭に思い浮かべるのは最上級生の二人の名だろう

作法委員会委員長立花仙蔵
くのたま最上級生千景日咲

二人だけで話をしていれば他を近付け難い艶やかで華々しい雰囲気を感じさせる…他の六年生に聞くと見てくれだけ、と言われるが


現状、この二人仲睦まじく、時折二人でくつろいでいる様子も見える。その二人の姿に密かに憧れているくのたまは多い。


「ほらまた見られてる」

「日咲の後輩だろうなんとかしてこい」

「やぁねぇ私を追い払う気かしら」

「そうは言ってないだろ」

少し近づき話している内容を聞けば色恋沙汰の気配はなくただの世間話程度であり

しかしまあ、如何せん仙蔵と日咲の間に流れる気配は誠に穏やかなもの

互いが座っている間に置いた指と指がぶつかる距離の仲、相手を見るでもなく反対側に顔を背けて話すその二人の間柄はまさしく友人以上恋仲未満というものであったのかもしれない


その小指と小指が密やかに絡んでいなければ

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