「死ねばいいのに。」


本当は大好きで仕方ない許嫁に泣きながら、私は今日も心の中で叫ぶ。





バーイバイ





小さい頃からそうだった。
サッカーが上手くて、女の子に優しい彼はいつもいつも色々な女の子と一緒にいる。

そのくせ、私には優しくしてくれなくて、私は泣いてばかりだ。


転けても手を差し出してはくれないし、おやつは食べてしまうし、鼻で笑うし…私の事何でこんなに嫌うんだろう。

なにもした記憶はないのに、私は嫌われてる。

こんなにも大好きなのに、エドガーは私の事が大嫌い。こんな悲しい関係嫌になっちゃうわ。


近くにあったサッカーボールを思いっきり蹴飛ばして、「さよなら」と言えたらどんなにスッキリするんだろうか。

でも、私はそんなことできない。なぜって?きまってるじゃない。私はサッカーなんかしたことないのボールをうまく蹴ることができない。それになにより、私はエドガーから離れることなんかできないの。それくらい大好きなの。


この恋心にさよならできるなら、私はどんなに喜べるだろうか。


(バーイバイ。)


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bkm
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