「ねぇ、まだユリちゃん終わらないの?」
「あぁ」
久々に休みが合ったから三木と一緒に過ごそうと思ったのに、彼はユリコのことばかりで、私をかまってくれない。これでも一応彼女なんだけどな…悲しくなってきた。
暇だし、暇だし、
さっき、らんきりしんに会ったときにもらった南蛮菓子をぱくりと食べることにした。本当なら、三木とたべるはずだったのにな…ちぇっ、
「トリック・オア・トリート」
「なんだ、新しい暗号か?」
「お菓子くれないと悪戯するって意味」
「そうか」
なっ、くそぅ…この野郎。話してますよ的な雰囲気だけ醸し出して、私の相手する気ないだろ。
こうなったら…
「三木のばか!!お菓子くれないなら悪戯してやるっ」
悪戯は過激に
頭にきたから、磨きあげられたユリコに南蛮から仕入れたルージュで落書きしてやった。