「綾くん、」
「なーに?」
「夏休み何していたの?」
「穴掘ってた」
「そっか…相変わらずだったんだね。」
久々に学園に帰ってくると綾君に出会ったから、
隣を勝手に歩いて話しかけてみた。
無視されるかな?と思ったけど、綾君はちゃんと話してくれた。
「○○は何してたの?」
「川で遊んだり、スイカ食べたり…そんな感じ」
「スイカ…」
「スイカ食べたいの?家から送ってもらう?近いし。」
「いい、」
え?食べたそうにしてたのにまさかの拒否とか、相変わらず不思議な子だな…
「来年、○○とスイカ食べるから今年はいいんだ…」
「なっ…」
「ダメなの?」
「えっ…いや、うん。来年食べようね」
嬉しそうに笑う綾君に心ときめいてしまう私がいた。
来年のスイカは甘いでしょうか?
「来年、家に遊びにくるの?」
「行く」