寒い寒い。それは冬。
彼はこの世に生を受けた。

「1月1日ってまだやっぱり寒いね。」
「そーか?」
「そうだよね。エースは、何処行ったってあったかいもんねー」


嫌みたっぷり含んで吐き出した。


「さみーなら、来いよ○○」
「しっかり温めてよね」


エースの膝の上を陣取って、エースの胸に私の背中をくっ付けた。


「温かいか○○?」
「うん」


最後のしめに、エースの腕を引っ張り私の前でクロスさせる。


「うん。温かい」
「急にどうしたんだ?」
「ほら、誕生日でしょ今日。」
「あー。もうそんな日か」
「でね、なーんにも買ってなくてさ」
「そりゃあ船出てねーもんな」
「だからさぁ、引っ付いてようかと思って」
「○○………それは、サボりの間違えだろ」
「だったら、エースもじゃない」
「まぁ、言うな」

「平気よ。ちゃんと親父様に話はつけてある」
「しっかりしてるよな」





形有るものより無いものを





(………)
(エース寝ないでよ重い…)
(グララ、どうだサボり組。)
(予想外よ、親父様!!)
(幸せな顔しやがって。良かったなエース)
(いつもと同じ寝顔だって親父様。つか、重っ。)





…後書き……
元拍手。初エース夢だった気がします。


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bkm
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