「また、女の子って言われたんだ。」
部屋の隅で機嫌を悪くしながら座る蘭丸の背中に私の背中を重ね、適当に不機嫌の理由を言うとピクリと肩が動いた。あぁ、正解だったんだね。
「どうせ、ジャージで外歩いてたときにチャラチャラした奴に声かけられたんでしょ。いつもの事なんだから気にしなければいいのに。」
ギュッと抱きしめてあげると、すり寄るように私の胸に顔を埋める蘭丸。よっぽど嫌なこと言われたかされたのね。
「そんなに嫌なら髪を切ってしまえばいいのに」
「そうしたら、○○が結ってくれなくなる。」
「そっか…」
私はそれは嫌だなぁ。とつづけ、
髪を撫でてやれば、彼は少し機嫌を直して
綺麗に笑った。
…後書き……
没。蘭ちゃんこんな女々しくない。はず