初夏だと言うのに、何でこんなに暑いんだろう…。
こんな暑い中あんなに走り回ってみんな大丈夫なのかな?


みんなに配るためのドリンクを抱えながら少し歩くだけで滴る汗をハンカチで拭い、一つのボールを真剣に追いかける彼らが心配になる。


「あっ、拓人。どうしたの?」


ドリンクも終わったし、仕事がなくなって皆を眺め始めた頃、拓人が1人こっちに来た。

キャプテンである彼が抜けるなんて珍しいな…。


「ドリンクもらえるか?」
「どうぞ」


ドリンクついでにタオルも放ってあげると気が利くと誉めてくれた。


「珍しいね。」
「俺が休憩とればみんな取りやすいだろ?特に一年は遠慮して休憩取ろうとしないからな
「熱射病も熱中症も怖いからね…拓人もちゃんとキャプテンしてんだね。」
「どういう意味だよ…」
「そのまんまでしょ?」






夏の暑い日に





「キャプテン、カッコいいぞ」
「からかうなよ」



拓人が練習に戻る頃、天馬ちゃんとかが水分補給にやって来た。


「はい、天馬ちゃん」


だから私は、ドリンクとタオルを差し出した。


(よかったね拓人。ちゃんと伝わってるよ。)



…後書き……

企画没


prev next

bkm
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -