「滝ちゃん、どお?」
「……」
鉢屋先輩が男の子は動物耳つけたら可愛いって思うものだ。って言ったから、私滝ちゃんに可愛いって思って欲しくてつけてみた。
と言って、私の部屋に猫耳着けて来たこのアホな子は、私の恋人だ。
くのたま4年、学級委員会に属すが、どこか抜けてアホな子だ。
いつもならば忍術学園一の冷静さと判断力を持つ私だが、七松先輩の暴君ぶりに振り回されてクタクタで何を言えば良いか迷い、口をポカンと開けるしかなかった。
「滝ちゃん?」
「…」
「変?」
不安そうに目を伏せるものだから、慌てて首を横に振るといつもの顔に戻ったが…どうするこの状況?
私的に嬉しいが、他の奴に見られるのは嫌気にくわない。特に、鉢屋先輩は。
猫耳どう?
「滝ちゃんもお揃いね」
お揃いは嬉しいが、私につけるのは、やめてくれ。
(鉢屋先輩、覗き見禁止!笑うの禁止!!)