テスト終わりの鐘が響くと同時に、隣のあいつが崩れた。
「うわっ…やべぇ追試決定とか泣けるって…」
テスト終了直後、ぼやきながら崩れ落ちたのを見た後、目線を落とし○○の答案を見てみると確かに酷かった。
ガタリと音をたてながら立った一番後ろの席の三郎が○○の答案を回収しながら鼻で笑った…そんでもって機嫌を悪くした○○にすねを蹴られて痛そうにうずくまった。(バカだな。)
「はっ、ざまぁ」
「てめぇ。」
ニタニタ笑ってさっきまで俯いていた奴と同じとは…とても思えない○○。
涙目になりながら、それでも回収をする学級委員の三郎。
さっきから三郎ばかりと、少し嫉妬してしまう…
そろそろ○○の視線を俺に戻さないとな…
「追試の問題のところ教えてやろうか?」
「ほんと!!大好き、兵助は優しいなぁ…」
ふにゃっとした顔で笑う俺の彼女に自然と俺まで笑顔になる。(○○の目線取り戻せた。)
「じゃあさ、夏休みも教えて?そしたらずっと一緒」
「あぁ、」
ラブラブしていたら、回収を終えた三郎が、俺を無視するなと言ったが、もちろん無視した。
夏の予定
「さぁ、追試まで頑張りますか、」
「追試終わったら、宿題だからな」
「うー」
「一緒にやろう…アイスもつける。」
「むっ…一緒にやりたいしアイスも食べたいけど、豆腐アイスは勘弁してよ。」
「美味しいのに…」
夏の予定は君でいっぱい。