可愛い。あぁマジ天使だわ…ウルビダ様。



こちら、エイリア学園で給仕のお仕事をしています○○であります。



今日も今日とて美しいウルビダ様……ボールを蹴るそのお姿も、風に踊る青の髪も、汗を流すお姿も全て全てお美しすぎるぞ。



もう素敵すぎて私惚れ惚れしてしまう。


そんな自分世界ヒタヒタ浸っていた私はグイッと現実に戻されるのだった。


「○○さんサボらないで下さい。」



至福の時を過ごしていた私を現実にずるずると引きずり出したのは、男というのがもったいないくらい美しいグラン様だ。


「出来ればもう少し、自分の世界に浸っていたかった。」
「給料から差し引きますよ。」
「なんと、現実的に厳しいお言葉。」


しぶしぶ、止まっていたモップの手を動かしてブーブー文句をたれているけど私怒りに来たグラン君より年上の高校生なんだよね。



悲しいかな、私の中身は彼よりも幼い。

ふっ、気にしたことはないけどね。




「まったく、○○さん、少しは周りも見て下さい?」

「私の目は、ウルビダ様しか映さない…いや、クララちゃんとかも映るけどね。」
「なんて都合のいい…」

「ふふ、すばらしかろう。」
「ついでに、俺のこともちゃんと見て欲しいな。」

見ているともさ、笑顔が素敵なグラン様。だがしかし、私は美少女が好きなんだよ。美少年。
と内心冷静に考えられてるはずなのに、自分でも分かるくらいに私の顔真っ赤。


「ちゃんと見てくれないと、見させますよ。」


妖艶に笑う彼に、私はさらに顔を赤くした。





ちゃんと見て?



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bkm
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