ねぇ一郎太。
私思うのよ、貴方が風になって何処かへ行ってしまったらどうしようって。
あっ、笑わなくてもいいじゃない、私真剣なのよ。そりゃあ、比喩的だけど…そうね、現実的に言うなら私を残して一郎太が有名になって離れていってしまうって感じるの。
あっ、また笑った!
だから、私真剣なのよ!!ふざけていってるわけじゃないんだから。
「すまない。可愛いと思ってしまって」
今の会話のどこが可愛いのか理解できないわ。
えっ?一郎太がいなくなったらどうしようって考えるところ?そんなの当たり前じゃない!私一郎太いないと死んじゃうもん。
あぁもう、また笑った。そう言うこと思ってストレートに聞いてくるところがいいって?意味わからない。
「○○、俺も不安になるんだ。」
「なにが?」
「○○が俺の腕の中から何処かへ行ってしまわないかって。」
何処かへなんか行くもんですか!!私いて良いって言うならサッカーの試合中でも張り付くよ。
と言ったら、可愛すぎだと押し倒された。
磁石のようにくっついていよう。