私の彼氏は美人さんです。
黒い髪は少し波打って、白い肌は絹ごし豆腐みたい。

まつげは長いし、顔は整ってるしで、もう文句の付け所が…豆腐好きすぎなところくらいかな。

そんな彼の名前は久々知兵助。
5年い組で火薬委員会委員長代理の頼もしい奴なんです。





美人さん





「勘ちゃん勘ちゃん、」
「どうせ兵助のことだろ?」

お土産のお菓子を2人で食べながら、お友だちの勘ちゃんと委員会の仕事に出掛けてしまった兵助を待っています。


「うん。兵助は美人さんです。」
「そうだね…でも本人に言ったら怒られるよ。」
「でも、美人さんです…」


そうだね…勘ちゃんは、女の子に生まれても支障がなかったろうね。と私より凄いことを言いました。それこそ兵助聞いたら、怒るよ。


「二人してどうしたんだ?」


沢山持ってきたお菓子が最後の一つになったあたりで、兵助がお仕事からやっと帰ってきました。


「お帰り兵助」
「最後のお菓子兵助にあげる。」


私と勘ちゃんの間に座った兵助に勘ちゃんがお茶、私がお菓子を兵助にあげた。


「二人して楽しそうだから、浮気かと思った。」


少し拗ねた兵助に、それはないないと笑ってしまえば、彼は機嫌を損ねてしまった。


「あのね、兵助。俺と○○は兵助について話してたんだよ。」
「俺?」
「うん。兵助はとっても素敵で頼もしいんだって話してたの。」


だから、機嫌直して欲しいな…

そう二人で続けると納得はしてないみたいだけど、機嫌を直してくれた。





(兵助はね、い組の秀才なんだよ)
(兵助は、いつでも私に優しいの)
(豆腐について詳しいんだ)
(豆腐料理も得意なのよ)
(火薬についても詳しいよ)
(鎖骨が綺麗なの)
(腹筋がね(もういいから、二人とも!!)



…後書き……

捧げ没


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