遠音に言われて紅麗様にお茶をいれようとティーセットを運んできたのですが…


「紅麗様、紅麗様?」


お休みになられているようですね。

どうしましょう。私とてもお暇です。





午後の時間





「ん………いつのまにか寝てしまったようだ。」


本をソファーで読んでいたはずなのだがいつのまにか寝てしまったようだ。

誰かが毛布をかけてくれていたようだ。おかげで、寒くない。まぁ、炎術士の私にとってはあまり関係はないが。

「ん?」
「すぅ…」


○○?

…………いや、私は一人で寝ていたはずだ。
一人で本を読んでいたんだからな。なのになぜ○○がいるんだ?
○○がかけてくれたのだな。いやそんなことは問題じゃない。なぜ○○が一緒に寝ているのだ?そこが問題だ。

小さい頃は確かに寝ていた。いや、それはそれだ。この年になってまでというのは、まずいだろう。

私が起き上がれば○○が落ちてしまいそうだ。私は動けないと言うことだ。どうする?
遠音たちはいないのか?この状況をどう対応すべきなのだ?


どうする私…。








「ん……紅麗様…?

あっ、ごめんなさい。」
「起きたか。」









私ったら寝てしまっていたのね。
どうしましょう。きっと紅麗様にとても迷惑をかけてしまったわ。少し横にいさせていただこうと思っただけなのに。

どうしましょう…嫌われていないでしょうか?
しっ心配です。


「まったく。お前はなぜそうも無防備なのだ?」
「はい?私何かいけないことを……?」
「いや………もういい。
それで何か私に用があったのではないか?」
「用と言うほどでもないのですが…お暇でしたらアフタヌーンティーでもと思って」
「そうだな、もうそんな時間か。○○」
「はい?」
「用意してくれ。」
「わかりました!」


どうやら嫌われはしなかったみたいです。
それになんだか嬉しそうにしてくださって私も嬉しいです。

紅麗様がまた寝てしまう前に用意してきましょう。







(用意できました…紅麗様っ!!)
(……すまない…また寝てしまったのか)
(せっか、くいれてきましたのに)
(悪かった○○。だから機嫌をなおしてくれ…)
(でしたら、今度お散歩に行きたいです。)
(それはいい)


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