「くそあめーなコレ」
「マヨネーズかけて食って甘いって、どんな舌してんですかィ?」



バレンタイン(後のお話だよバカ野郎)




バレンタイン。それは男の戦争。

バレンタイン。それは、女の戦争。

バレンタイン。それは、チョコレート業界の戦場なのだ。


そして、ココ新撰組では勝ち組と負け組歴然の差を見ることができる。

「あー食っても食っても減らねーな。」
「そのまま食い続けて死んでしまえ」
「なんだと、総悟。って、お前何で俺の山にチョコ追加してんだよ。」
「さっきからうまそうに食ってるから好物かと思いやしてね。優しさでさァ」
「好物ってわけじゃねーよ。
だから、増やすな!!」

甘いもんが好きなキャラかってんだよ、俺は。
甘党はアイツだろ、アイツ。(それにしても来ないなアイツ)


俺だって好きで食べてるわけじゃない。
理由はある。
1、せっかく頂いたから。
2、放置しとくと負け組が「見せびらかしてる」と五月蝿い。

そうだ。俺には理由がある。なんとしても食いきらねば…

「……気持ち悪くなってきた」
「同じく。」

「「オェッ」」

なんだろうな。こういうときアイツが居てくれればと思う(切実に。)。

「なんだ?ダラシねーな。チョコの山ぐらいでヘバってんじゃねーよ。」

本当にタイミングがいいヤツだな。はかってたろ?
むしろ待ってただろ?(いやむしろ早く出てこい。むしろなんで来なかった?)

「旦那、パス」
「こっちも頼む」
「おし、きた任しときなさい」
「ずるいネ銀ちゃん。私も食べるアル。」
「土方さん、コレ依頼でいいですよね?料金の請求は新撰組でいいですか?それとも個人ですか?」

なんか色々来たーっ。なんなんだお前ら?お前らも狙ってたろ?
何こいつら?そんなに登場に命はってんのか?

「新撰組でたのむ。」
「わかりました。」

何コレ?なんか手慣れてるよな。
チョコ処理ビジネスかよ?まぁそうだな。大ぐらいと甘党がいりゃあ簡単に一山くらい処理できるもんな。
そうじゃなくて、
なんだろう。なんか引っ掛かる。
なんだこの胸くそ悪さ?イライラするな。




チッ、あぁわかったよ原因はコイツだ。


俺はずっと待ってたんだよコイツを。

(俺へのチョコはどうした?)
(わりー、くっちまった。)

END


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