「やりました。ストライクです。」

「お前…」


「おー跡部、顔がケーキまみれやな」








そろそろ、クリスマスです。なので、ケーキを作ってみました。

部活で休日というのに、家にいない跡部のために、防寒対策をして氷帝学園に来た私でしたが、完全なる迷子になってしまいました。

「どうしましょうか…」

寒くて仕方なく、でもこれ以上動くともっと変な所に出てしまいそうで、わたわたしていた私に、救いの手を差し伸べてくれる方が現れました。

その方は背が高くて髪は銀色で、長いので後ろの方で結んでいました。


どうやら今日は他校のテニス部の方が練習試合に訪れているようです。

その方に事情を話すと、テニス部の所まで連れて行ってくださいました。




その時に"なら、こうしたら面白い"と言うことを教えてもらいました。





で、冒頭に戻ります。







「○○ちゃんようやったな」
「うまくいきました?」
「ばっちしや」
「…何が良いだ、アーン?」

うーん、部員の方には好評なのに…やっぱりやられた本人は嫌なものなんですね。

「先程親切な立海の方が、面白いからやってみたらどう?とおっしゃられたのでやってみました。」
「誰だそいつ、」
「まぁまぁ跡部、その顔で言ってもなんの迫力もないで?まず顔洗って、な?」

さすが忍足さん。
さぁ、私は用事も済んだ事ですし帰りましょう。

「○○、誰が帰って良いって言った?」
「でも用はすんでしまいましたし。」
「良い度胸だ…」
「忍足さんの言う通り、全く迫力ありませんね。」



ケーキが顔にストライク


そして、仲良く二人で忍足さんと追いかけられました。
迫力の欠片もない跡部に。


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