「ふぁー…」
船の朝は、少し揺れるからどうしてもまた眠くなる。
でも、私が寝たら隣の寝坊助を起こす人がいないからしょうがない。と、いつも二度寝は我慢するんだけど。
「シャンクス…起きて…」
「にゃー」
「はっ?」
なんか、今、あれ?気のせいよね?
猫の鳴き声がしたんだけど…………認めよう、隣に赤毛の猫がいる。
でも、人はいないからシャンクスは起きてるみたい。(珍しいと言うか、はじめてよね。)
まぁそれはそれとして、問題は猫ね。あのバカいつ連れ込んだのかしら?この前よった冬島?もう、ちゃんと面倒見れないんだから拾ってきちゃダメじゃない。どうせ、ベンか私が面倒見ることになってくのよね。
「にゃー」
「なに、お腹でも減ったの?」
足に顔をすりすりと擦り付け甘えて鳴くなんて、可愛いわね。
どうしよう…ちょっと愛着わいてきたわ、この際許しちゃおうかしら。面倒見なくなったら私が見てあげても良いし。むしろもう放棄してる感じすらする。
シャンクスに詳しく説明してもらうまで面倒くらいは見てあげよう。
「今なにか持ってきてあげるから大人しくしててよ。」
きっと厨房辺りなら何かあるわね。
なにがどうなってんだ?
朝起きたら、なんかいつもと違うと思ってよくよく考えてみれば、どうも俺は猫になってるらしく、
だが、隣にいる○○はなんとも問題ない。
慌ててもしょうがねーから○○が起きるのを待ってたら、少し後に起きた。
はじめて○○の寝顔見たな何て思ってたら、「シャンクス…起きて」って可愛すぎるだろ。いないって分かったら少しビックリして辺りを見渡して、猫(俺)の存在に気づいてまた驚く。
そんなこんなで普通、混乱するところを冷静に行動できんだから流石だな。
いつもより広いベッドの上で丸くなってたら、ミルクを持った○○が帰ってきた。
ミルクを床において俺を抱き下ろす○○は、いつもとよりも優しい顔をしてる。
猫ってのも悪くねーな。
にゃんこの日
(名前何にしようか?まだついてないよね?まぁ、私だけの呼び名でも良いや…シャンクス。どう?)
(にゃー)
(ふふっ、可愛いやつ)
2月22日の猫の日ネタ。