「あーらま、昼間からここに来るなんて、首にでもされたの?」
「ばーか、ただの昼休みだっての」
口を開けば、減らず口。
黙ってたらかわいいタイプ。
それが、俺の目の前で仕事を堂々とサボり茶をすすってる○○だ。
「別にサボりじゃないわよ?昼時過ぎて、客居ないからよ。」
「目の前にいるだろ。」
「あーら、私パウリーの事。客と思ったことないわ、ツケ男。」
「もうしわけありません」
なんでだろーな、頭が上がらねーよ…。
事故って怪我をして○○が大工をやめてここで働いてもう3年か。
ってことは、俺がここに通いこんで3年か。
「何変な顔で笑ってるのよ?サンドイッチ食べてさっさと仕事に帰りなさいよ」
「へいへい」
毎回こうなんだよな…何にも発展しない…俺、ヘタレなのか?
アイスバークさんにもまた何か言われちまう。
また来るな…と言えない俺。
(まったく、)
(またパウリーの代金を持ったのかい?)
(べっ別にいいじゃない…)