「おはよ、」
「あっ、おはよ。」


爽やかな笑顔で彼女の横に座る八に、彼女がにこやかに挨拶を返しているのを見ながら、
私と雷蔵がチョコの山に押し潰されそうになっている現状と、同じ空間に奴等はいるのか…と、不思議に思う。なんだ、この違い。


八と言えば、朝から女子と
「受け取って」
「悪い」
「お願い、受け取ってくれるだけでいいの」
「○○が悲しむから…わりぃな。」

って言うバトルして一つももらわないという素晴らしい功績を残している。
それもこれも、彼女のへの愛なのかと思うと…リア充爆発しろ!!っと叫びたくなる。(ちなみに、私たちは彼女いないじゃんの台詞で負けている。)


「今日も朝練あったんだ。」
「いつも通りな」
「そっか…」


そんな私たちを無視して、、二人してそわそわしながら恋人らしい会話をしている。そのそわそわにこっちは、イライラするんだって気づけ。そろそろ気づけ。


「落ち着いてよ三郎。僕の方がイライラしてるんだから…」

「こわいぞ…雷蔵。おまえ、怖い。」





周りが大変






「はい、八。ハッピーバレンタイン」
「サンキューな。」


昼休みやっと渡されたチョコに、やっとかと私がほっとした。



(いい加減イライラしてキレそうだったよ。)
(ごめん雷蔵…せっかくだから、八が告白してくれた時間に渡したくて…)
(リア充爆死しろ。)
(うわっ、酷い。雷蔵なんでモテるのかわからない。)
(爆死しろ。)



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