その夜は後々考えると、結構忙しいものとなった。



私が恐怖の対象としていた夜。
何日も体験していなかった闇は、居心地が悪く不安だけが渦巻く。

今日は、静雄の帰りが遅いから食事の支度もしなくていいし、
なにより静雄に甘えられない状況がよかった。




街灯が細々と作る明るさに、少し勇気をもらい、私は少年を待った。



一年半くらい前に…仕事絡みで出会った少年を。








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bkm
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