あの一件以降、私の日常に大きな亀裂が走ったままだ。

来良組から、正臣が居なくなり、
イザヤは少し池袋から影を潜めた。

そして、私の前にあの少年が現れた。


「はぁ、」


日が傾くとバイトから帰り引きこもるようになった私に、隣人は心配しているようで、たまに話しかけてくれたりする。


「またため息ついてんのか?」
「ん………あぁ、お帰り静雄。今日は早めだね」



そんな彼に私は、夕飯を作って待ってたりする。



「夕飯食べた?」
「いや、今日は食ってねぇ。」
「じゃ、食べる?」
「ん、頼む。」



まぁ、大体仕事の合間に夕飯食べてくるから、たまになんだけどね。



「なんで、夜外でなくなったんだ?昔は明るかったら平気だっただろ?」
「えっと………まぁ、色々あった。」
「ほんとに平気か?」
「いいから、食べてよ?それとも不味かった?」
「美味いよ」



私を追って少年がアメリカからやって来て怯えています。なんて言ったら、静雄(以外と優しくて心配性だから)少年殺しちゃうかもしれない。


そんな事で静雄を犯罪者にしたくないし、あの少年だって可愛そうな子だ。



「私が何とかしなくちゃいけない問題だし」
「そっか」







♂♀


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bkm
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