『○○、気分はどうだ?』
「結構いいかな…」
『何があった?』
「長くなるけど良い?」
『○○がいいなら』
一呼吸置いて話はじめる○○は、どこか遠くを見ていた。
日本に来た理由。
暗闇を嫌がる理由。
本来の職業。
知らなかった○○の情報に、はじめは戸惑ったけど、○○が自分で話してくれることが嬉しかった。
「まぁ、ボチボチそんなところ」
『落ち着くまで家にいれば良い』
「ありがとう」
静雄が復活するまで○○は、家にいた方がいいだろう。
それにしても、首無しの私を恐れないのにその少年を恐れるとは…世の中不思議なものだな。