「新羅、早く入れてぇ!!」
絶望が私を押し潰す。怖くて怖くてしかたがない。
早く開けてとせがむ私に、驚きつつも冷静に新羅は対応してくれた。
エントランスからマンション内に入れば、もうついてこないと分かっていても、膝はガクガク、震えは止まらず、新羅の部屋までかなり時間をくってしまった。
「大丈夫かい?この前宇宙人についてのテレビを見て怖がっていたセルティと比較できないくらい震えているじゃないか。」
静雄の着替えを渡して、私は帰るはずだったのだが、玄関から出ることができずにいる。
『とにかく、ココじゃなにかとアレだから、部屋に入ろう。』
セルティに起こされる形で私は、リビングに向かうのことになった。
あぁ、情けない。