「料理できんだな」
「うわっ、ひどくない?できないと思ってたの!!」
ありもので適当に和食を作ると、嬉しそうに食べ始める静雄を見て少し嬉しく思う自分に驚きつつ、私も食べ始めた。
「そういやよ」
「なに?勝手に上がり込んで食べるなって?」
「ちげぇよ。トムさんが会ってみたいってよ」
「あのドレッドヘアの上司さん?なんで私なんか」
「さぁ」
なんかしたっけな?
静雄も知らないっぽいし、どうしたんだろう?
今度、会ってみても良いな…静雄とうまく付き合える人なんてそうそういないし。
「ごちそうさま」
「静雄ってさ、そう言うところ律儀だよね。」
「ん?」
-ピンポーン
「誰だ?」
なんと言うか不思議なタイミングで、チャイムが鳴った。
静雄の家にお客さんが来るなんて知らなかった…(あっ…新羅とセルティ来てたっけ。)