「じゃあ、怪我した平和島静雄をセルティが運んで、新羅が治療したんだ。」
私は、瓦礫の山を器用に片してくれるセルティに感謝しながら、二人とお茶をすすっている。
どうやら平和島静雄は、臨也にのせられ道路に飛び出したところをダンプに跳ねられたらしい。(なんで死なないんだろう?普通死ぬよね。だよね?)
「○○って、馴染むの早いよね」
そんな疑問から私を新羅が現実に引き戻した。
「仕事がらね〜」
「つか、なんでオレだけフルネームなんだよ?」
「いや、呼び捨てしたら、キレるかなって…」
「うんうん。その気持ち痛いほどわかるよ。」
何だかんだで新羅と意気投合した私は、静雄から距離を取りながら話を進めていた。
「ならさ、名前呼びいいの?」
「チッ」
何々?どうすればいいわけ?キレないでよ?新羅から聞いたよ、沸点がかなり低いってさ。
でも、低いどころか沸点無いに等しくありませんか?
「じゃあ、静雄。」
「あっ?」
「(やっぱりだめだった?)これから、よろしくお願いします。」
「んっ…あぁ。よろしく」
「(平気だった…)で、風通りのいい壁はどうすりゃいいの?」
「………(ブチ)」
「ごめんなさい。申し訳ありません。もう言いません。」
一睨みだけだったけど、怖くて怖くて、謝った。
わたし、これから生きていかれるのかな?
ボス、私早く帰りたい。