「はぁ、家具は、明日か…」
照明を全灯にして、買ってきたカーペットをひいて、その上に私は、仰向けに寝転んだ。
今日は事があった。
楽しい出会いから恐ろしい体験。
目まぐるしかった今日を振り返り、母国が早くも恋しくなった。
「会わない方がいいと言われる2人とすでに知り合いだってことは、私も相当なのかな?
はぁ、せめて…最後の一人には会わないようにしたいな…」
平和島静雄。その男がどんな人物か知らないが、やはり危ないやつなのだろう。サイモンみたいな巨漢なのだろうか?
まぁ、会わないで済むことを祈ろう。
そんな淡い願いは、数秒後、壁と共に崩れ去った。