「グラウンド使用禁止?」
「そうそう。困ったね、サッカー部の諸君。」
前の席のなまえが振り返りながら俺に言ってきた。ニヤニヤ顔で困ったねなどと言うものだから苛々して丸めた教科書で広いデコを叩いてやった。
「いたいな、倉間。今よりバカになったらどうしてくれるのよ。」
「これ以上バカにはなれねぇだろ。」
まぁね。と言い返さないあたりなまえらしくて結構俺は気に入っている。
そんな感じでダラダラとあーでもない、こうでもない。何をする。と話していると速水と浜野がフラフラとやって来た。
「何話してるんですか?」
「暇なら、駅前に新しく出来たケーキ屋さんに行こうって話してたの。」
「だから、そんなもん食えるかよ。」
「何よそれ!ケーキ屋さんに謝れ!馬鹿者。」
「ちゅーか、なんでだめなの?」
「どうせ、男だからとかでしょ?」
「わりぃかよ。」
「僕は食べてみたいけどな。」
「俺は釣りできればなんでもいけどね。」
じゃ、決まりだね!
パチンと手を叩いてニパリと満足げに笑うなまえにまたイラッときた。
トリプルマジック
「美味しかったですね。」
「文句言ってたわりには全部食べたよね。」
「なまえの分まで食べちゃったしね。」
「うっせーな。」
なんだかんだで、今は釣り堀でのんびりしながら四人で話してたりします。
そうそう、なんだかんだ文句言っていた倉間君は美味しそうにケーキを平らげていました。
イチゴの可愛らしいショートケーキを四人の中で一番の美味しそうに食べていたのにそれを言うと膨れる。そんなんだからからかわれるのに・・・。
「浜野は釣り出来て嬉しそうだね。」
「まあね。なまえはケーキ食べれて嬉しそうだな。」
「うん。速水は音楽聞きながらのんびりしてて幸せそう。」
「倉間君は、つまらなさそうですね。」
「あぁ、サッカーしてぇ。」
空を見上げる倉間君を見て僕もなんだか足がうずうずしてきました。
逆に僕たちがサッカーしていると暇になるなまえは倉間君と逆にムスッとしている。
「なまえも混ざれば問題なくね?」
「へたでも怒らない?」
「楽しくやってれば何も問題ねぇだろ。」
「本当に?」
「おぅ」
ムスッとした顔も、浜野君と倉間君の一言でパァと笑顔に変えてニコニコして飛び回るなまえに元気だなと思いました。
(まさか、スカートのままサッカーするとか言いませんよね?なまえ?)
(下に短パンはいてるから問題ないのだよ。速水君)
(何二人でこそこそしてんの?)
(置いてくぞ!!)
(今行くよ!)
(置いていかないでくださいよ!)
…後書き…
こんばんわ、美月様!そしてお久しぶりです!!
初書きメンツがいっぱいで楽しかった分キャラの良さが出ているか不安なところがあります…。
美月さんのイメージしているトリオに近ければなぁと思います。でhでは、遅くなって吸いませんでした。これからもよろしくお願いします!