はい、どーぞ。となまえ先輩が霧野先輩に包み紙を渡している。いわゆるバレンタインチョコだ。
仲いいですね。
と、霧野先輩をからかうにはもってこいのネタだと思った俺は、なまえ先輩に嫌みを含め言ってみた。
したら、なまえ先輩はもう凄く凄く嬉しそうに「でしょ。私たち雷門中で一番仲良しなカップルなの。」と言い出して、
隣の霧野先輩はムカつくくらい爽やかな笑顔。
嫌みが通じなかった以上にイライラしてきた。そんな俺に神童先輩が諦めを含んだ目をしながら俺の肩に手を置いて、放って置けばいい。と辛辣に言い放った。
世界はいつでも君でいっぱい
さっき、狩屋君に蘭丸と仲良いねって言われたけどそんなの当たり前だ。だって私たち付き合ってるんだから。
蘭丸はすごく優しいのよ。私が料理で失敗しても美味しいと言って食べてくれるし、私が大切にしていたネックレスをなくしてしまったときは見つかるまで探してくれた。
それにそれに、サッカーやってる蘭丸は言葉にしがたいくらいかっこいい。ディフェンダーをまとめながら三国先輩と雷門ゴールを守る姿はいつもいつもときめいてしまう。
そんな私に茜ちゃんはいつも、そっと蘭丸の写真をくれる。そんな茜ちゃんが大好きだったりする。まぁ、蘭丸への愛に比べれば小さいけど…
そうそうさっきから、マサキが嫌みを含めながら私たちをからかおうとするけど、そんなの気にならない。だって私気にならないくらい蘭丸のこと大好きだもん。だけど、蘭丸が嫌な思いするなら許さないけど。まぁ、そうね。精神的ダメージの大きい制裁を加えてやるわ。
「蘭丸、だーい好き。」
「俺も。」
照れ臭そうにしながら、俺もと言ってくれた蘭丸にまたトキメいた。
私の世界はいつだって君でいっぱい。
…後書き……
大変遅くなりました。
やっと、やっと書き上げられました。
激甘ってこんなものかな?と思いつつ書いてたら、ヒロインちゃんが真っ黒になっちゃいました…えへ。
霧野への愛がすさまじいヒロインと、そんなヒロインにまんざらじゃない霧野のお話楽しんでもらえたら幸いです。
またなにか機会ありましたら参加してください!
では、失礼します。