「今日はいいお天気ですね。」
「そうだね…」


のんびりと縁側で数馬君とお茶を飲む私は、薬問屋の娘だったりします。
お父様のお仕事を勝手に奪い取って毎週のように忍術学園に来ていたりします。その理由は簡単。数馬君に会いたいからなんです。


「数馬君は、今日も怪我なさってるんですね。」
「うん。さっきターコちゃんに落ちちゃって。」
「手当てはご自分で?」
「うん。右腕の包帯はさすがにうまくできなくてちょっと下手だけどね。」
「ほんとだ。」


上に挙げられている右腕の包帯を何も言わずに巻き直してみれば、照れたようにしながらありがとうと言ってくれた。


「ねぇ、なまえちゃん。」
「なんですか?」
「僕、なまえちゃんの事が好きなんだ。」
「私もです。」


お茶菓子のお煎餅を半分に割って二人でバリバリ食べながら、今日も素敵な午後を過ごす。





週一の楽しみ





僕、好きな子がいるんだ。週に一回薬を届けに来てくれる可愛い子。なんで僕と同じ位の年の彼女が来るのかわからないけど、こうやってお話しできるからなんでもいいや。

いろんな話をした後、僕の怪我の話をしたあと、緩んだ包帯を直してくれる。これが週一の僕の楽しみだったりする。


そして、僕は週に一回一週間分の勇気を全部使って」
「僕、なまえちゃんの事が好きなんだ。」


と言う。
そうすると、なまえちゃんは嬉しそうに私もだと言ってくれる。


それは告白とかじゃなくて、愛の確かめあいなんだ。

「はい、どーぞ。」


渡された雑渡さんのお土産煎餅の片割れを二人で食べた。






(あれ、なまえちゃん来てたの?)
(はい。こんにちわ善法寺さん)
(あっ先輩、薬棚にしまっておきました。)
(ありがとう、数馬…うわぁっ)
(せっかく片したのに薬が散らばっちゃったね。)
(うん…僕手伝ってくる…うわっ)
(二人とも仕事増やす天才なんですから…)





…後書き……

大変遅くなってしまい申し訳ないです。

数馬初書きだったので選ばせていただきました´`

時間ができたら左近連載に出てきた三郎次と彼女のお話も書いてみたいと思っています。

改めまして企画参加ありがとうございます!!
また機会がありましたら是非とも参加してください。こんな管理人ですが今後も頑張っていきたいと思います。



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