「心配だな…」
仕事上の空で、三郎の心配をしたいところだけど、残業するわけにはいかない。そんでもって、相談できる相手もいない。だってさ、三郎の事言えないじゃん…あいつ義務教育受ける必要がある年なんだし。
悶々と悩みながらも、上司に怒られないように最低限の仕事をとにかく終わらせ、そぉーと退社してみました。
「ただいま…」
もしかしたら寝てるかもしれないし、いつもより静かにただいまと言って、音をたてないようにしながら三郎が寝てる部屋を覗いてみる…
「寝てる。」
大人しく寝てるのを確認してなんかほっとした。
薬飲まないとだし、夕飯に雑炊作ってやらなくちゃな。私はどうしようかな…なんて、考えながら、台所に向かおうとしたら、なんか呼び止められた。
「三郎?」
「おかえり」
そんだけ言うために呼び止めたのか。可愛い奴だ。
「うん。ただいま。」
早く元気になってね、三郎。