不思議だな…三郎といると幸せだ。
土曜日の昼の日差しを浴びながら窓際で私は、ゲームにいそしむ三郎の膝枕を借りながら昼寝を楽しんでます。
「三郎…」
「今忙しいから後」
ゲームの方が大切なのか?
拗ねるぞテメー。
なんて思ったりするけど、こいつ憎めないんだよな…顔か?いや、性格か。
まぁ、私は三郎が大好きってこと
「三郎、」
「だから、後」
「好きだよ。」
本心から、心の底からそう思った。から、思わず口にしてしまった…今さら後悔。
「いや、気にしないで…ゲーム続けてくれたまえ」
けど、やっぱり10近く年上のおばさんは範囲外か。
諦めよう久々のトキメキ。三郎の膝枕から頭を上げて窓の方を見ることにしようか…少し気が紛れる。
「はぁ…ダメだ」
「ゴメン、失敗した?」
窓の方見ながら、ゲームオーバーでもしたのかな?と思って謝っとく。勝手に告って、それを下ろしたとはいえなかなか悲しい気持ちですよ、今。
ドサッ…
「ん?」
外の景色から視界がいきなり天井に変わって、なんだなんだ?とかパニクってたら、不機嫌な三郎君のイケメン顔がドアップ。ほんとにどうした?
今の状況からして、私は三郎に引っ張られてひっくり返ったみたい。
「さぶ君どうしたの?」
無言で私の髪をすきだす。いったい君は何がしたいのだ?私は今悲しい気持ちでどん底なのだよ。
「好きだ。私も、○○が好きだ。」
「10離れてるんだよ。」
「年は、関係ないだろう。」
「ないの?」
「ない。」
ちょっ、今泣きそう…涙腺緩んできましたよ。
なんか、凄く嬉しいんだけど、
てか、三郎かっこよすぎ。
10年の壁
私に覆い被さるように三郎がキスをした。