アニメ出演記念その1


※サブマスアニメ出演記念と称したただの管理人による感想です。
夢主とサブマスがアニメを見たら、という設定ですのでメタ発言をしておりますのでご注意下さい。
会話だけで話が進む形式を取っています。









9月1日。
なまえとクダリはソファーに並んで座り、目の前のテレビ画面を食い入るように見つめていた。
(ちなみにノボリは遅番で不在。)




「へ〜ノボリさんがお兄さんだったんですね!」



「うん、僕も初めて知った!そういう設定だったんだね!」



「設定て…。それよりも驚いたのは無表情のクダリさんですよ。初めて見ました!」



「僕も自分で自分にび っ く り し た。」



「どうしたんです?何かあったんですか?」



「実はアニメの僕にはね…色々辛いことがあったから。」



「アニメの僕って…。」




眉尻を下げ、ふー…とため息をつくクダリだが相変わらず口元は笑っている。




「実はね…最愛の人が他の男とくっ付いちゃって心の拠り所がなくなり笑い方を忘れた設定なんだ。」



「なんですかそのポケモンに似合わぬ昼ドラ展開。」



「でも大丈夫!再来週、その最愛の人を寝取って笑顔を取り戻すっていうハートウォーミングなお話になるから!」



「(そんなバカな…。)よく小学生の前で寝取るとかできますね…しかもムサシとコジロウの意味ありげなシーンとか完全無視じゃないですか…。」



「うん、だからなまえ、パンツ脱いで!」



「……は?今なんて?」



「パンツ、脱・い・で!」



「パンツ?パンツって…え?この話の流れでなんで私がパンツ脱ぐんですか!?」



「今から再来週の下地作りしようと思って。もしかして僕がパンツ脱がすほうがいーい?」



「えぇ?最愛の人って…ぇえ!?」



「じゃあ脱がしてあげるからスカート捲ってー。」



「はぁ!?なんで私がそんなこと!」



「ただの僕の趣味…」



「誰があなたの性癖を聞きましたか!」



「そろそろポケモンも大人な展開に発展してイイと思う。」



「バカ言わないでください、子供番組ですよ!?」



「考えてもみなよなまえ。ポケモン赤緑をプレイした世代はもう立派な大人になってるんだよ?プ○キュアだって初代を見ていた世代に合わせて成長してるんだからポケモンだって濡れ場の一つや二つ…」



「だからってプリ○アに濡れ場はありません!太ももを掴むな!!」



「なまえ!再来週の放送のためだよ!テレビの前でポケモンを楽しみにしてるお友達のためにも頑張って一肌脱いで!」



「いやぁぁぁぁぁ!!私がパンツ脱いで喜ぶなんて大きいお友達だけですぅぅ!!」



「もう、これじゃあ再来週の下地作りできなくなっちゃう!」



「下地じゃない!これは 本 番 だ!!」




案の定いつもの感じで追い込まれたなまえ。
ついに濡れ場かと思われたその時。
突如窓ガラスの割れる音が響き、一人の男が妙にこなれた動作でその場に転がりこんできた。




「クダリィィィイ!!サブマスアニメ出演の記念すべき日に兄嫁を押し倒すとはどういった了見ですか!!」



「ぎゃぁ!?ジュンサーさんばりに窓ガラスを破って登場とかどういうつもりですかぁ!!」



「ちょっと今イイとこなんだからジャマしないでノボリ兄さん。」



「誰 で す か ア ナ タ。」











「お帰りなさいノボリさん。助かりました。マジで。」



「いえ、そんなお礼など…妻の貞操の危機に夫が駆けつけずどうするのです。」



「ちっ。」


「そ、それは…どうも。(ジュンサーさんと違って爆発物使わず体当たりでガラスを破ったのになんで無傷なんだろ、この人…。)」



「それはそうとなまえ様。本日放送のアニポケはご覧になりましたか?」



「えぇ勿論。ジュンサーさんが巨にゅ……」



「………なまえ様…?」



「ハッ!(やべぇ目のハイライトが消えた!)それにしてもノボリさんイイ声してましたね!」



「本当ですか!」



「はい!イイ感じの声でした!(よし、目に光が戻った!)」



「その、如何でしたかわたくしノボリの動く様は。胸が高鳴りましたか?」



「(なんだこの乙女な反応)そういうこと直に聞くもんじゃないですよ…。」



「なまえ、僕は?僕は?」



「クダリさんはあの無表情さと”ノボリ兄さん”呼びがインパクト強いです。」



「(なまえ様との会話に割り込むとは…。)クダリ、あなた出演してましたか?わたくしに似た無表情の白い男が画面の端に突っ立ってはいましたが。」



「(なまえとの会話に割り込まれた)ていうかノボリ、制御室で指差し確認とかなに無意味なことしてカッコつけてんのわけわかんない。」



「ただのアニメの演出です。何か問題でもございますか?」



「演出て…。」



「あなたこそいつもの無意味な愛想笑いはどこへ消えたのです?釣り上がった口角が見事に下がっておりましたが。」



「ノボリと二人きりだったからつい無表情になっちゃった。でもノボリ兄さんが爆死すれば僕、笑うかも。」



「何を仰るのやら。わたくしが爆死したら再来週のなまえ様とわたくしノボリの新婚生活密着ドキュメントの放送枠がなくなってしまいます。」



「大丈夫だよ。代わりに僕となまえの濡れ場放送するから。安心して爆発してきて。」



「…………。(何言ってんのこいつら…。)」




さ来週いったいなまえはどうなってしまうのか。
双子が争う横で、なまえは今日中に荷物をまとめて2週間は逃亡生活をしようと密かに決意したのだった…。






11.9.1
無表情のクダリにびっくりしたけどこれにはきっと理由があってサトシたちの活躍によりクダリが心からの笑顔を取り戻すっていう話がくると妄想して自分を慰めている私がいます。
頼むサトシ…クダリに笑顔を思い出させてやってくれ…!(笑)


皆様アニメのサブマス如何でしたか?
ノボリはイメージそのままでしたが、やはりクダリが…^^;
管理人的にはクダリには笑っててほしかったです…いやでも動くあなた達が見れて良かった!


9月15日放送分もまた書いていきたいと思います。
ところでデントさんは鼻詰まってるんですかね。






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