イチャイチャ☆
「暑い…」
「暑いな…」
「…………」
暑すぎるぅぅうううう!!!
8月も終わりかけときてるんだから、少しは涼しくなれよ地球!!
私達は、部屋でダラ〜ッと寝そべっていた。
「喉乾いた。」
「俺も。」
「ウォッカ、とってきて。」
「嫌だ。自分でとれ。」
くそ…ウォッカめ。
一番冷蔵庫に近いじゃん。
しかし、結局誰も動こうとしない。
完全にだらけている。
「てかなんでクーラー無いのよ、この部屋。」
「今年はクーラー買おうと思ってたら、兄貴がポルシェの新しいタイヤを買ったから金欠なんだよ。」
「俺のせいって言うのか?」
「別にそうは言ってやせんけど〜。」
嫌みったらしくウォッカが言うと
ジンから殺気がたったが
暑さのせいで、ジンはウォッカに何か言う気力さえ失ったようだった。
「…………」
ミーンミーン…
「……………」
ミーンミンミンミーン…!
「……………」
ミーンミンミンミーンミー……
パキューン!!
ミ゛ッ…
ボトッ!
えぇぇえええ!!??
「何撃ってるのジン!」
「うるさいから。」
全くこの人は…。
「今日のご飯は、そうめんっすね。」
「また?」
「だって、面倒くさいんだよ。」
面倒くさいのはわかるが、毎日3食そうめんというのはどうかと…。
というか…
「暇だなぁ…」
今日は特に暇だ。
いつもなら、仕事の書類や取引とかしてるから
時間が過ぎるのが早いんだが
今日にいたっては、何にもやる事がない。
人間、勝手なもんで
忙しいと嫌だなって思うけど
暇だと何かしたくなる。
私は何となくジンの銀髪をいじってみた。
「何やってんだ。」
「見て見て。ヒゲ。」
ジンの髪をつまんで、自分の口元に当てて見せた。
するとジンは、バッと顔を背けて肩を震わせ始めた。
「あ、ジンが笑った☆」
「わ、笑ってねぇ。」
「ほら、ほら。サンタクロース。」
「ぷっ!」
「やっぱり笑った!」
「笑ってね…ふ…ふは…」
「これはどうだ!カツラ!」
「や…やめろ…」
「見て、アインシュタイン☆」
「ふははははははは!」
「あ〜ぁ。いちゃつき始めたよ。俺、メシ作ってきや〜す。」
なんだか、とっても楽しい1日になった。
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