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翌日。

また私達は待機らしく、暇をしてた。

「ねぇ。アイリッシュとは仲いいの?」

ふと疑問に思っていた事を口にしてみた。

「仲はよくねぇ。むしろ悪い方だ。」

「仲悪いの?」

「…俺は昔、アイリッシュが父親のように慕ってた組織の一員、ピスコを殺した。アイツはまだそれを根に持っているらしい。」

「………。」

何だか複雑な気分になった。

父親のように慕ってた人を殺されて憎まない人なんていない。

でも、組織の人間である以上
組織を裏切ったり、失敗をおかせば殺されるのは仕方がない事。

と、そこに重い空気が漂う中、高い音でリズムよく携帯の着信が鳴った。

「俺だ。………わかった。」

10秒もかからないうちに電話を終え、ジンは私に言った。

「天のドライブに行くぞ。」




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