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ジンのポルシェに乗って、私達はアジトに向かった。

「あれ?犯人探さないの?」

「今回の事件の捜査本部に潜入する奴と少し話があってな。」

アジトに到着し、ある部屋に連れて行かれた。

そこには、短い金髪で、眉毛が太いくガタイのいい男の人がいた。

「準備は出来たか、アイリッシュ。」

アイリッシュ?
聞いた事のないコードネームに少し興味がわいた。

「あぁ、ジンか。準備万端だ。…ん?その子がもしかしてブルームーンか?」

あ、そういえば私のコードネームってブルームーンだっけ?

いつも「麗華」って呼ばれてるからすぐに反応できなかった。

「麗華…じゃない、ブルームーンです。よろしくお願いします。」

「へぇ。麗華ちゃんって言うのか。アイリッシュだ。よろしくな。」

ニカッと笑っているアイリッシュ。

「じゃ、行くぞ。」

私とアイリッシュはジンのポルシェに乗り、捜査本部へ向かった。




捜査本部の前の道に車を止めて、ゴツい刑事さんに変装したアイリッシュを降ろした。

「じゃ、会議が終わったらメールする。」

「あぁ。しくじるなよ。」

するとアイリッシュは、ジンに何やら耳打ちした。

あまりに小さな声で話してたため、私には全く聞こえなかった。



車を進めようとした瞬間、アイリッシュが俺に耳打ちした。

「いい子じゃねぇか。」

「あん?」

「麗華ちゃんだよ。好きなんだろ?」

俺は事実を言われ、即座に赤面した。

「わかりやすい男だな。頑張れよ。」




ジンとのコソコソ話を終えると、アイリッシュは私にニカッと笑い
捜査本部へ歩いて行った。



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