恋のお悩み受け付けます!!ベルモット相談室




最近、気になる事がある。

以前、組織で働いていた『シェリー』という女性とジンが付き合っていたという噂を耳にした。

本当なのかな…

しかし、本人に聞く勇気もない。

そんな時、部屋のドアが開いた。
「久しぶりぃ、ジン♪ニューヨークのお土産買って来たわよ。」
入ってきたのは一人の女性。
「土産なんていらねぇっつったろ、ベルモット。」
「あら、いいじゃない。」
誰…?
ただてさえ今、ジンの女性関係で悩んでるのに…
「?可愛いお嬢さんね。いつからロリコンになったのかしら。」

なんかもう、ジン=ロリコンになってません?

「中島麗華と言います。」
とりあえず、ウチはベルモットさんに挨拶をした。
「よろしく。ベルモットよ。コードネームがまだ無いって事は新入りさんね。」
「は、はい。あの…随分お綺麗な方ですね。」

本心だった。
本当に綺麗な人だ。

私もこのくらい綺麗だったら…ジンも振り向いてくれるんだろうな…

「やめとけ、麗華。こいつの実年齢はかなりのババァだ。」

(`△´;)えっ!?
まっさかぁ〜☆

「そんな言わなくたっていいじゃない。まぁ本当の事だけど。」

うっそぉ!?
ありえない…

「ちょうどいい。ベルモット、コイツを頼んでいいか?今から商談があるんだ。」
「いいけど、お代はいただくわよ。」






ジンが出ていってベルモットとウチの二人きりになった。
「さて、お邪魔虫もいなくなったとこだし、本題に入りましょうか。」

本題?

「麗華、ジンの事好きでしょ?」

Σ(*◎△◎*;)!?
な、なんでわかるんですか!?

「ふふふ。わかるわよ。大人の人生経験をなめない事ね。」

そんな…
じゃ、ジンも気づいているの!?

「それはないわ。あいつ鈍感だし。」
「そうか…。よかった。…あのベルモットさん。」
「ベルでいいわよ。」
「ベル…姐、ジンって付き合っている人いるんですか?」
さすがに呼び捨ては嫌だったので、『ベル姐』と呼んでみた。
案外気に入ったらしく、ベル姐は優しく微笑んでくれた。

「あ、もしかしてシェリーの事?」

「…………はぃ。」

「大丈夫よ。あれね、極一部の人しか知らないんだけど、シェリーの事を好きだった人を好きだった人が嫉妬してあんな噂を流したんですって。ジンとシェリーが付き合ってるとなると、シェリーの事を諦めるしかないからね。」

シェリーの事を好きだった人を好きだった人???
や、ややこしい…。

「あ、でも…ベル姐もジンの事好きだったり…」
するとベル姐は、超人気漫才師のネタを見たかのように笑い始めた。

「無い無い!私、あんな気むずかしい男好きじゃないから。安心して。」
「はぁ…。」
ジン、随分けなされてない?
「で?告白する気はあるんでしょ?」
「でも…私みたいな人に告白されても、あっちが可哀想なだけだし…」

ウチがそう言うと、ベル姐は目を丸くしてウチに迫ってきた。
「何言ってるの!麗華可愛いんだから、自信を持ちなさい。」
可愛い?
そんなの親しか言ってくれた事なかった。
「私が応援してあげるから!ジンのハートを射止めるわよ!」

なんかベル姐…
かなり燃えてます。

そうこうしている間に、ジンが帰ってきた。

「なんだ。随分盛り上がっているな。」
「ふふっ。あなたの事よ。」
「俺の事?」
私とベル姐は顔を合わせて笑った。


いつか、ジンにふさわしい女になってみせる!

つづく



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