機械仕掛の願い事
2013/07/07 07:02

えっと、イッシュ地方に来たよ。なんか去年も来たような……。ああ…去年は散々だったよ、うん。公開処刑だったもんね。詳しくは去年の記事を見てね!
さて、今年の主役と言えば!そうです、そうなのです!この方なのです!!


ピリオド「……あんた誰だよ。」

じゃじゃーん!ゲノセクト?のピリオドさん!ゲノセクトとか初めて聞いた名前だけどイッシュにはこんなメカメカしい人も居るんだねー。ビックリだよ。

ピリオド「……メカメカしくて悪かったな。好きでこんな体でいるわけじゃ」

はい!じゃあ早速本題にいこう!今日は何の日かわかる?

ピリオド「……あんた強引だな。」

ほらほら、今日は何の日??

ピリオド「そんなの俺が知るわけないだろ。」

……え?……ええええ!!!??? 知らないの!!?? 人生の全てを損してるよ君!!

ピリオド「そ、そんなにすごい日なのか……?」

あったりまえじゃーん!!知らないならこの親切でかわいい僕が教えてあげるよ!
ふふふ、本日7月7日は!なんと七夕なのです!!!


ピリオド「……たなばた?」

う、本当に何もわからないんだ……。めんどくさいなあ。
と、とにかくさ、この短冊に願い事書いてよ。はいどうぞ。願いが無いなんて許さないからね?


ピリオド「願い事……。そうだな……。」

お、以外とすんなり書き始めたね。

ピリオド「こんな感じでいいのか?」

どれどれ!!あらら、字綺麗だね。
えーと、 “もっと社交性が欲しい”
……なるほど。切実な悩み、じゃなくて願いだね。じゃあ僕がその願い、叶えてあげるよ!!


ピリオド「……そ、そんなこと出来るのか?」

僕を誰だと思ってるんだい?天下の星詠様だよ?出来ないことなんてないのさ!ほら、いくよ?

ピリオド「……え?おい!ちょっと待て!おい!」

レッツゴー!


***


はい、というわけでカントーに来ました。ピリオドさんは初めてじゃない?カントー地方。

ピリオド「……本当に強引なんだな。」

えっとね、ピリオドさんに紹介したい人がいるんだよ?もう一人の今年の主役!
ミュウツーのジゼルさんです!ドンドンパフパフー!!お久しぶりだね!!


ジゼル「……またお前か。」

ほら、一昨年ぶりなんだからもっと感動の再開的なのやろうよ。ノリ悪いなあ。

ジゼル「オレはお前と遊んでる暇は」

いやいや君暇あるでしょ。むしろこの世界で暇じゃない人なんているの? あの白いのとピンクいのとか?

ピリオド「……おい。」

あ、ごめんごめん。君の存在忘れてた。うん、紹介するね。この人はジゼルさんだよ。君と似たような境遇のはず、だけど。

ピリオド「そうなのか?」

ジゼル「お前誰だよ。」

そうだね、こっちのはピリオドさん。イッシュ地方から半ば強引に連れてきたの。君と友達になりたいんだって。

ピリオド「……ど、どういうことだ?」

えーだって社交的になりたいんでしょ? だったら新しいお友達作ろうよ。願い事叶えてあげるっていったじゃん?

ピリオド「た、確かにそうは言ったが……俺は別に友達が欲しいわけじゃ……。」

ぼそぼそしゃべらない!!この根暗め!!!

ピリオド「ええええ……。」

そういうことなので、お友達になってあげて。

ジゼル「……まあ、別に構わないが。でも友達作りならイッシュでの方がいいんじゃないのか?」

それだと僕の都合が悪いの。今年の主役が君たち二人なんだもん仕方ないじゃん。

ジゼル「なんなんだ今年の主役って。」

ピリオド「俺も気になってた。」

知らない☆

ジゼル「今年の主役がオレ達だっていう情報はどこから持ってきた?」

お、お星様が教えてくれたんだよ。

ピリオド「誤魔化した。」

ああもう!!!そんなのどうでもいいでしょ!!? 今日は僕が一番偉いの!! これ以上追求するなら流星群だからね!!!!

ピリオド「効果いまひとつだから問題ない。」

……ごほん、気を取り直して、ジゼルさんの願い事はなに? 一昨年と同じとか言ったら怒るから。

ジゼル「……はやくお前がホウエンに帰りますように。」

……。ねえねえ、ピリオドさんちょっといい?

ピリオド「……?」

あのね、えい!!!!!!(思い切りピリオドをひっぱたく星詠)

ピリオド「!!???」

ジゼル「何してるんだよ。おい、大丈夫か?」

ピリオド「……。」

ジゼル「おい……?」

むふふ、そんなこと言う人はお仕置きなんだから。行けーそいつは強いぞー!

ジエンド「……誰がお前なんかに従うか!!このクソガキ!!」(星詠をひっぱたくジエンド)

ぴ、ぴええええええ!? なんでだよー強い人好きなんでしょ!?

ジエンド「それとこれとは別だろ。オレと友達になろうって奴になんで喧嘩ふっかけなきゃいけねえんだよ。」

ジゼル「……は?」

ジエンド「ジゼルとか言ったか? オレと友達になってくれんだろ?よろしくな!」

ジゼル「よ、よろしく……?」

……もう!なんなのさ!! なんか結果オーライみたいになってるし思うようにいかないしつまんない!!!

ジエンド「残念だったなー。オレはこの根暗と記憶の共有してるからな! 友達がいないこいつに友達が出来るってんならオレは協力するしかねえだろ?」

あああもおおおお!!戦闘狂のくせにいい奴だからムカつくうううう!!!! まだピリオドさんの方が単純で楽だった!!

ジゼル「楽だったって……でもまあ、なんだかんだでお前のおかげでこいつの願い事がかなったんだからいいんじゃないのか?」

ジエンド「そうなるなー。」

……あ、そう?本当に?これって僕のおかげ?

ジエンド「きっとこいつも喜んでると思うぜ。」

あらら、本当?それなら良かった!!僕のおかげで願い事叶ったんだね!! あー良かった良かった!

ジエンド&ジゼル「(単純だな)」

じゃあ僕帰るね!仲良くするんだよー☆

ジエンド「あんたの願いも叶ってよかったな。」

ジゼル「そうだな。」


***


僕が樺弥以外の人の願いを叶えるなんてレアだよ、レア。
……でもなんかしっくりこないんだよね。うまく丸め込まれたような。まあいっか!
あ、もうこんな時間だね。以外とあの二人で尺足りたじゃん。じゃあ、僕は樺弥と素敵な星空を満喫して来るよ。ばいばーい!!









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