書きたい所だけ書いてみる7


帝光中学時代の男子トイレにて


「おっす!テツ!」
「どうも。」

教室に近い男子トイレを訪れると、ちょうど青峰が用を足していた。
青峰の教室からは遠いこのトイレにいることに少し驚きながら、黒子は青峰の隣に立ち、準備をする為、ズボンの前をくつろげようと手を伸ばす。
すると、黒子に少し影が重なり、何やら下半身へ向けられている視線に気がつく。
それは誰のものでもない、今隣に立ち用を足している青峰のものだ。

「…僕の下半身に何かご用ですか?」
「いや、だってお前がしてんのってちょっと珍しいっていうか、ちょっと興味があって?」

青峰はなぜか可愛く首を傾げ、更に覗き込んでくる。
他人のしかも同性の下半身をじっくりとは言わないが、見つめてくる青峰に黒子は呆れ果てた。

「君は男性の下半身に興味を持つ変態さんだったんですね。」
「はぁ?ヤローのチ○コなんて興味ねぇーし!キモイこと言うな!」
「僕は下半身と言いましたよ」

青峰が一瞬、目を逸らした隙を突き一番奥の便器に行き、前をくつろげる。
人に見られながらする行為ではないからずっと我慢していたが、黒子自身、そろそろ限界近い。

「おい!テツ!なに勝手にやろうとしてんだよ!」
「君に許可を得なくてはいけないことではないでしょう。そろそろ限界なんです。」
「んじゃ、手伝ってやるよ」
「はい?」

黒子はやっと自由にできると思った途端、青峰は今までで一番いい笑顔でそう言った。
笑顔のまま近づいてくる青峰に対し、黒子は心底「気持ちが悪い」と思った。
黒子自身に他人に手伝われ用を足すなどといったイカレタ趣味はない。
ここはどうしても阻止せねばと思い、くつろげ掛けている下半身を整え、別のトイレに行こうと歩みだす。

「何処に行くつもりだ?テツ。俺から逃げられると、勝てると思ってんのか?」
「はい。今こそ僕は君に勝たなくてはなりません」
「……」
「…あ」
「あん?」

古典的な方法で青峰の気を別のものへ移し、脇をすり抜けようとするが、強い力が黒子の腕を取った。
振り仰ぐと、ニヤリと口の端を上げ、ギラギラと目を光らしている青峰と目が合う。

「俺から逃げようなんて100万年早いんだよ」

腕を掴んだまま青峰は、近くの便器に黒子の体を向けさせ、珍しく鼻歌を歌いながら整えたばかり前をくつろげ始める。
その行動にとてつもない危機を感じ、黒子は後ろにある青峰の足を思い切り踏もうと足を下ろし、肘を腹に打ち込もうとするが、あっさりと回避される。

「エースにケガさせたら『ダメ』なんだろ?」
「君はいっその事、ケガをして痛い目をみた方がいいですよ。なので、今すぐ君の顔をボコボコにさせてください。」
「はっ!やれるもんならやってみろ!てか、早く出せよ。誰か来んだろ」

黒子の制止も虚しく、青峰はパンツの中から黒子の性器を引っ張り出した。
他人に初めて触られる感触に思わず強張る体を無視し、黒子の性器を便器へ向け促してくる。

「ほら、早くやれって!ああ、真上だからよく見えるわ」
「……っ!君は人間として最低です…!」
「んだよ。ちょっとした好奇心だろ?」

促すように少し強く性器を持たれた瞬間、男子トイレに何名か入ってきた。
二人同時に入口を見ると、チームメイトの赤司、緑間、黄瀬、紫原が立っていた。

「お前たち…何をしているのだよ」
「俺に内緒で何面白そうなことしてるんだ」
「青峰っちずるいっス!俺も混ぜて欲しかったのに!!」
「そうだよ〜。2人内緒でとかヒドイ!」

それぞれ声を荒げた後、青峰の体は崩れ落ち、黒子は前を冷静に整えながら青峰の肩を足で踏みつけた。

「一度、その顔を歪むまでボコボコにしてみたかったんです。」
「テ…テツ……?」 
「僕、手加減とかできない性質ですけど、いいですよね?」

黒子はフワリと頬笑み、青峰に顔を近づけた。
その時、青峰が見たものは、この世の者がしていい顔ではなかった。

そして、男子トイレから痛々しい悲鳴があがり、校舎中に響き渡った。



fin

あまりに下品過ぎて載せていいか迷いました…。
もう少し青黒感を出したかったけど、自分では限界です。
ほんと誰得?俺得かっ!!
それと、この青黒はひっついてません。でも、青峰は抵抗もなく掴んじゃうよ!
だから早く結婚しろよ。




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