曇天の空

序 -夜明け-




【序】
-夜明け-




 冷たい雨が降りしきる中、少女は独りそこに佇んでいた。


 そして宝石のように美しいエメラルドグリーンの瞳で彼を見つめ、言い放ったのだ。



「あたしを、殺してくれない?」


 まるで、踊りましょうと緩やかに誘うよう。

 穏やかな笑みを浮かべて。





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(しおり)

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