SpecialShortStory
Sweet Honey. - 1






 大切な、あなたの。

 大切な、日。


 とびっきりの想いを込めて、贈りましょう?


 あなたはどんな顔をするのかな……?










 今より3年程前。

 彼らが、15歳の時のお話。












「――何してんだ?」

「っ!!
ブラック……いつからいたの?」

「ん? 今来たばっかだぞ?
……何だ、それ?」



学園の調理室にて。
サラの手には甘い匂いの、白い物。


慌てて隠しても、既に遅い。
甘い物に目がないブラックは、身を乗り出して覗き込む。




「ちょっ、と……ブラック……(近い近いっ!!顔がっ、近いぃっ!!)」

「い〜いから、見せろって」




 必死に隠すサラ。
 必死に見るブラック。






 互いに退かず、ついに、悲劇は起きた。







- 23 -


[*前] | [次#]
しおりを挟む




【戻】
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -