SpecialShortStory
ルース新聞社の調査日記 - 5
翌日、女編集長が高熱を出しながらも書き上げた原稿。
その名も、「新米隊長ブラックの全て」。
その売り上げは、ルース新聞社の中でも歴代最高部数。
女編集長の執念のおかげか。
それとも、でかでかと書かれた「惚れた少女とのダンス」という記事の為か。
……おまけに、写真付き。
ブラックは、この新聞をサラに見せないよう必死らしい。
「……ふん、あたしを馬鹿にするとこうなるんだよ。
あんな青二才、小娘にくれてやるよ」
今だ、遠い目をしてブツブツと呟き続ける女編集長。
ルース新聞社の者達は今、隊長ブラックへの謝罪などに駆けずり回っていた。
その中で、一人ペンを走らせる者がいた。
『編集長は惚れやすく、いつもこんな事を繰り返しても懲りません。
それでも、誰ひとりとして社員が辞めないのは、皆この女編集長を尊敬している為。
いろいろと、尻拭いが大変だけど辞められません。
調べたい事がありましたら我がルース新聞社へどうぞ!!
おいしいお茶を用意してお待ちしております』
〜ルース新聞社子分その1の日記より抜粋。
がちゃりと扉が開き、ルース新聞社は新しい仕事へと取り掛かった。
―――――<完>―――――
後書き⇒
こんな所まで読んで頂き、ありがとうございますっ。
実はこのお話、ラストが拍手の時とは、違います。……多分。
なぜならば。
手違いで消しちゃったからっ。゜(゜´Д`゜)゜。
皆様、こんなアホなくろの物語を読んで下さって本当に本当にありがとうございますっ!!
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