SpecialShortStory
Can't reach the feeling. - 10







 「なんだあいつ。裸足で逃げたよ……。
これヒールだから痛いっての…」



 このまま、リサが俺の事を想い続けても何も変わらない。

 今までも、そうだった。


 誰と付き合っても、何人と寝ても俺は、サラを忘れる事なんて出来なかった。
 だから……わざと傷付く言い方をして突き放した。



 なのに。



「後悔、させてくれるんだってさ。
そうか……」



 自分勝手なことこの上ない。
 それが、―――楽しみだなんて。
 そう言ったら、リサはどんな顔をするだろう……?







リサが走り去った方を見つめるテッドは優しく、柔らかい微笑みを浮かべていた―――。






『人の心は、いつの日か変わっていくものよ……?』





―――――<完>―――――

⇒おまけ。




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