SpecialShortStory
Can't reach the feeling. - 9



 ……え? なんで、怖い顔?





「……そっかぁ。やっぱりな。
でも………、ごめん。俺はお前を好きじゃない。この先、想いが通じる事もない。
リサなら、他にいい男が見つかるだろう?
俺が言いたいのは、それだけ」





 ―――……は?




 あたし、フラれた? 告白、してもないのに?
 いや別に成功するとは思ってなかったけど、こんな終わり方、あり?






 ―――ドカッ!!



「いたっ!
……は?! くつ?!
―――リサっ?!」



 泣くもんか。絶対、涙なんか見せるもんか。



「ナメんじゃないわよ。黙って聞いてりゃ好き勝手……。
アンタが、何と言おうが関係ないわっ! あたしが、勝手に惚れただけよっ!
この気持ちを否定する権利、テッドにだってないんだから…!!」



 ……誰が、諦めるもんか。
 こんな思いさせられたのに。
 絶っっ対思い知らせてやる!!


 びっ!と、人差し指を突き付ける。



「見てなさいよ!
絶対に、振り向かせてやるんだからっ!!
今言ったセリフ、後悔させてやるっ!」








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