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相互記念画オマケ話 - 2



「その兄さん男前だよね。ちゃんと男として描かれているから」

「何が言いたいのかね、おあい君? 私は皆が簡単に騙されるのが面白くって女装しているのだよ」

「じゃあその胸の膨らみはなんだよ?」

「やっぱりやるには完璧を目指さないといけないだろう。触ってみたいのであろう?」

「俺は男には興味ない!」

「全くいつもうるさい男ね! 少しは黙りなさいよ!」

「あっ、リリアン。なんでそのTシャツ着ているのだ?!」

 リリアンは箒を固く握り締め顔をしかめていた。

 メイド服ではなく兄さんの絵が描かれたTシャツを着て。

「さっきアンタのお兄さんにもらったのよ! アンタには関係ないでしょう!」

「父さんも母さんも気に入ってくれたよ」

 兄さんの差し出された写真にはあのTシャツを着て幸せそうな顔した両親が写っていた。

 俺は盛大にため息をついた。

 あの両親なら息子の作った服なら喜んできるだろう。

「ララも気に入っているよー」

 どこからともなく美少女が現れて微笑みを保ったままくるりと回った。

 スカートが花びらのように広がりその姿は美しかったが、Tシャツに写る兄さんの顔と目が合いまともに直視できない。





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