※レイザーさんが話にしか出てきません
ほんとにすみません


「………え?」

「…わるいなまえ…もう1回言ってくんない?」


目を点にするゴンと、口の端を引きつらせるキルアに、
なまえは困った顔をしながらも、先ほど言った言葉を口にした。


「グリードアイランドに住むことになっちゃったので、しばらく会えないんだ」

「………はあ!?」


キルアがガタッと音を立てて立ち上がった。
ゴンは目を見開きながらも、冷静に「どうして?」と問う。
なまえはまたしても困った顔をしながら、うーんと唸った。


「ぼくもよくわからないんだけど…レイザーさんとお話しているうちにそうなっちゃっ、た?」


自分の事なのに疑問で話すなまえに、キルアはしばらく絶句する。
そしていっぱい溜めたあと、叫ぶように声をあげた。


「はっ…レイザー!?」

「え、うん。そうだよ」

「ドッジボールの?」

「うん」

「なっ、てか、話してるうちにってお前押しに弱すぎだっつの!!なんでだよ!?何て言われたんだ!?」

「えっ…うーん…ほっとけないから、此処で一緒にくらそうって」

「………はぁあ!?」

「えっ」


また、ガタッと音を立て勢いよく立ち上がったキルアに、なまえは首を傾げた。
ゴンはまぁまぁ、とキルアを座らせる。


「落ち着きなよキルア、さっきからはぁ?しか言ってないよ?」

「だって、おま…それもうプロポーズだろ!!」


キルアの言葉になまえはサッと顔を赤くさせた。
キルアの口元がまた、ひくりと引きつる。


「ぷ、ぷろ…そんな、ぼくまだ子供だし、」

「あーーー!!!もう、何だよこれ!!!」


頭を抱えるキルアをよそに、ゴンは仕方なさそうに笑った。


「あはは、キルアは心配しすぎだよ。ね、なまえ」

「いや、だってよ!!こいつは危なっかしすぎだろ!!」

「大丈夫だよキルア。ぼくの事より、キルアは自分の事心配しなきゃ」

「じゃあその押しに弱いとこなんとかしろよ、
俺はお前が変なつぼ買わされないか変質者に連れていかれないか心配で
自分の心配どころじゃないっての…」

「でも、キルアはぼくより年下でしょ?心配しないで」

「それになまえだって能力者なんだから大丈夫だよ」

「いや、だから…」

「そうそう。それにさ、レイザーさんいい人だしぼくに壺なんて買わせないよ」

「そういう話じゃねーよ!!」


相変わらず首を傾げる友人に、キルアは再び頭を抱えた。


130620
セラ様、リクエストありがとうございました
これが私の精一杯であります、肝心のレイザーさん出てこなくてごめんなさい。



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