1 「ねぇ、今日は何の日か知ってる!?」 「あずにゃんの誕生日でーす」 「はい、違います!!」 今は部活の休憩時間。 藤堂先輩が差し出してくれた水を飲みながらぼーっとしていた。 すると3年生たちの所に藤堂先輩は突撃?して上記のセリフをつぶやいた。 某音楽漫画の登場人物の誕生日も同じなためか誰かわからないけど返事をした。 しかし藤堂先輩にバッサリと切られて背中が寂しそうだった。 でもその後一人離れてあずにゃん可愛いよhshsとか言ってたのでちょっとひいてしまったけど。 「はいじゃー1年!!11月11日といえば!?」 「武田元繁が死んだ日」 「聖マルティヌスの日」 「ロロノア・●ロの誕生日」 「ちょ!!君たちなんなのさ!?てか武田元繁って誰よ!?」 「戦国時代の武将です(`・ω・´)」 「・・・・・もういいわ。時雨くん」 話に全く入らず入口から覗く小さな花を見ていた。 しかし、そんなことをいうのは失礼なので軽く咳払いしてごまかす。 五十嵐先輩が笑っているなんて知らない知らない。 まぁ、先程の先輩たちの声でなんとなく話はわかっている。 多分先輩はこれを言って欲しいのだろう――― 「電池の日です」 「時雨くんのバカァ!!」 あ、藤堂先輩の声いつもより高くなって可愛い。 そんなことを思いながらも、俺もちょっと決めながら言って外したので恥ずかしい。 無論、無表情なのでたぶん誰も気づかない・・・ 「時雨ちゃーん」 「・・・・・・・・・・」 気づいて、 「ドンマイ♪」 そっと肩に手を置かれて耳に吹き込まれた音。 いろんな意味で頭の線がブチギレたのはご愛嬌として欲しい。 しおり |